20091229

二宮繭再見



ドライバーズ・シートまで横なぐりの雨
ワイパーきかない 夜のハリケーン
"I love you"が聞こえなくて
口もと耳を寄せた
ふたりの想い かき消す雨のハイウェイ
Thirteen ふたりは出会い
Fourteen 幼い心かたむけて
あいつにあずけた Fifteen



夏草の上に寝そべって
まぶしい孤独な夢が広がる
一人目覚めてあくびして涙拭いた
夏の空はヒコーキ雲
何もいわない六月の空は
僕の好きな水色です
暗闇よ僕を呼べ
遠い記憶へ
あなたのところへ僕を連れてって
やさしい風は僕をなでて
ひとりはとてもいい気持ち
夏草の上に寝そべって
いまぼくは死にたいと思う



春のこもれ陽の中で 君のやさしさに
うもれていたぼくは 弱虫だったんだョネ
君と話し疲れて いつか黙りこんだ
ストーブ代わりの電熱器 赤く燃えていた
地下のジャズ喫茶 変れないぼくたちがいた
悪い夢のように 時がなぜてゆく
ぼくがひとりになった部屋に
きみの好きなチャーリー・パーカー
見つけたョ ぼくを忘れたカナ
だめになったぼくを見て
君もびっくりしただろう
あの子はまだ元気かい 昔の話だネ
春のこもれ陽の中で 君のやさしさに
うもれていたぼくは 弱虫だったんだョネ

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